祭祀の承継

財産には2種類ある。
➀相続財産と➁祭祀財産だ。
➀相続財産はよく耳にする財産で、預金や不動産などだ。
近年、不仲で疎遠な親族が葬儀で集まり、故人をそっちのけで揉めるという話をよく聞く。
悲しい事だが、お金が絡むと人間関係は複雑になる。
もう一つが、➁祭祀財産だ。
仏壇や墓地などが祭祀財産だ。
- 系譜(家系図、家系譜など)
- 祭具(位牌、仏壇、仏像、神棚など)
- 墳墓(墓地、墓碑、墓石など)
生前、双方の同意のもと継承者を指定できればいいのだが、なかなか難しいようだ。
➀相続財産とは違い継承を拒否できない。
ただし、継承した後に処分することはできる!
だが、処分するにしても費用はかかるし、悪どい業者へ頼んでしまうと費用も高額になる。
今は親族同士の人間関係や宗教など、多様で複雑な時代だ。
先祖を讃嘆供養したい気持ちはあっても、様々な事情で困難な場合もあるだろう。
公的な祭祀施設が必要かもしれない。